asami– Author –
伸線加工を行っている会社で品質管理を行っています。
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伸線機の冷却方法は?【線とダイスの冷却】
伸線加工で使用される現代の伸線機には、伸線中の線や伸線ダイスを冷却するための冷却水が循環していますが、昔の伸線機には冷却機能が無く、ダイス寿命の問題や線の脆化の影響があるため、伸線速度は数十メートルという、とても遅い速度だったそうです。 ... -
伸線加工での線長・重さ・加工時間の求め方を紹介
伸線加工では減面率をはじめ、様々な計算を行うことがありますが、今回は製品の重量や長さの求め方について紹介します。 ここで紹介する計算式は異形線ではなく、断面形状が丸型の線に対応しているものとなりますので、異形線の場合には断面積の計算方法が... -
伸線加工前のロッド材ができるまで
伸線加工を行う元となる線材は、製鉄会社にて製造されているのですが、どのような手順で作られているかご存じでしょうか? 鉄というものは、鉄鉱石を元にして作るものだということは広く知られていますが、石の状態からどのように鉄にして、形を作っていく... -
伸線製品の線長管理と重量売りで発生するトラブル
伸線加工品を販売する際には、ほとんどの場合で重量で管理し「円/kg」などの重量単価で販売します。 しかしながら客先の用途によっては、重量ではなく一定の長さ切って本数管理する場合があり、その際にトラブルが起きる場合があります。 実際、私のいる会... -
伸線加工の被膜処理とは?【種類と特徴】
伸線加工を行う前にはスケール落としの後に、伸線加工の前処理として、スケール除去後の線に被膜処理を行うことがあり、伸線性の向上を主な目的としています。 この記事では、そんな被膜処理について解説します。 被膜処理の必要性 製鉄会社から来た鉄は酸... -
伸線加工の歴史を紹介
伸線加工は長い歴史がある加工方法だということをご存じでしょうか? 実は伸線加工は紀元前から存在する金属の加工方法であり、様々な工夫・進化を遂げながら4000年を超える長い歴史を経てきています。 今回は、そんな伸線加工の歴史について紹介しま... -
伸線加工のバット溶接とは?【種類と仕組みを解説】
伸線加工の現場では、線径変更による段取り替えや加工中の断線発生などにより、線同士の溶接が頻繁に行われますが、溶接方法の中でも「バット溶接」は、伸線加工や線材を扱っている現場で、多く使用されている溶接方法です。 この記事では、バット溶接の原... -
伸線加工の冷却について【行わないとどうなる?】
切削加工では切削油をかけながら、圧延加工では直接水を掛けながらなど、冷却を行いながら加工を行っています。伸線加工も同じく、冷却を行いながら加工を行っており、実は冷却にとても気をつかっています。 今回は伸線加工での冷却方法や、冷却を行わない... -
伸線用潤滑剤の成分は?【何が入っている?】
金属の塑性加工である伸線加工には、伸線用潤滑剤が使用されています。 切削加工では切削油を吹き付けながら加工することで、材料と刃物を保護するのと同様に、伸線加工でも線材と伸線ダイスの間に入りこんで摩擦を減らし、伸線ダイスの寿命向上や材料の表... -
伸線加工のメリット・デメリットを紹介
どんな加工方法にも、材料によって向き不向きがあり、それぞれメリット・デメリットが存在します。 伸線加工も例外ではなく、メリットとデメリットがあり、最適だとされた製品のみが伸線加工によって製造されており、現在に至っています。 この記事では伸...